毎日仕事で8時間労働、仕事に行って帰ったら寝るだけ・・・なんでこんなに働かないといけないのでしょうか。
そもそも労働時間はなぜ8時間なのか疑問に思いますよね。
そこでこの記事では日本の労働時間が8時間になった理由や海外との比較、8時間労働がおかしいと思った時の対処法に至るまで徹底解説します。
そんな疑問にお答えしますので、8時間労働は頭おかしいと思っている方はぜひ参考にしてください。
仕事だけで人生が終わってしまう前に自分の時間を手に入れましょう!
8時間労働になった理由を解説
なぜ労働時間は8時間になったのでしょうか、詳しく解説します。
8時間労働になったのは100年も前のこと
最初に8時間労働が提唱されたのは産業革命時代のイギリスです。
当時のイギリスは小さな子供まで工場で働かされており、一日10時間を超える労働が当たり前でした。
この環境を改善しようと社会活動家のロバート・オーウェンが「仕事に8時間を、休息に8時間を、やりたいことに8時間を」というスローガンを作ったことが始まりです。
当時は世界的にも労働時間が長く問題だったためこのスローガンが世界に広がり、各地で8時間労働を求めるデモやストライキが起こりました。
こうして1919年に国際労働機関が「労働時間を1日8時間かつ1週48時間に制限する」という条約を国際的なルールとして確立したのです。
日本でも1919年から8時間労働を取り入れる企業が徐々に増えていき、1947年の労働基準法施行により日本でも8時間労働が法律で定められました。
現代社会において8時間労働は長過ぎる
オーウェンの「仕事に8時間」というスローガンは工場で10時間を超える肉体労働をしていた労働者にとっては救いでしたが、もう100年も前のことです。
当時は製造業や建設業など工場での肉体労働が産業を支えていましたが、現代社会では商業や情報通信業などの第三次産業が主流で知的労働が増加しています。
機械化やIT技術の工場、通信や交通インフラの発達により仕事が高速化され、昔は8時間かかっていた作業も今ではもっと短い時間で終わらせることができます。
しかし仕事が高速化された分だけ業務内容はどんどん過密になっていき、常に頭を使って仕事をするため息つく暇もないという人も多いでしょう。
このように労働内容が変化している現代社会においては「仕事に8時間」は長過ぎるのです。
日本と海外の労働時間比較
出典:OCED
経済協力開発機構(OECD)による調査の結果、日本における労働者一人当たりの年間労働時間は1,607時間、労働時間が少ない国から数えると世界45カ国中16位でした。
年間労働日数を250日とすると日本の1日の労働時間は6.4時間となるので、そんなに短いのかと驚きますよね。
この調査結果にはフルタイム、パートタイム、年間一時間のみ働く労働者の正規労働時間なども含まれるため、日本においては女性や高齢者が働きやすい環境になりパートタイム従業員の数が増えた影響もあります。
しかしこのグラフを見ると1位のドイツは1,341時間と日本より266時間も労働時間が少ない計算になります。
ドイツでは長時間仕事をしている人は「仕事ができない人」とされる傾向が強く、業務を効率よく短時間で終わらせることが評価の対象になるようです。
短い時間で効率よく働く、まさに目指したい労働環境があるドイツを日本も見習ってもらいたいものですね。
みんなも思ってる?8時間労働は頭おかしいと思っているネット上の声を紹介
8時間労働が当たり前の日本において、8時間労働は頭おかしいと思っている人は自分だけ?と思っている方、ご安心ください。
同じ疑問を持っている人たちのネット上の声を紹介します。
てか8時間労働が普通みたいな世の中なのにそうすると家帰ってから寝るまでに3-4時間しかないのなに?しかもそこからお風呂ご飯とか必要最低限の時間引いたら、仕事の日1-2時間しか自由時間ないのおかしいよ😒
— 🎀 (@hapishafu) March 29, 2024
健康的な生活をするとして、朝8時起床、夜12時就寝とするじゃん(まず無理)
活動時間が16時間で8時間労働1時間拘束(最低限)、通勤往復3時間で残り4時間でその4時間で食事と入浴と休憩をするじゃん。終わりじゃん。労働8時間設定絶対おかしいと思うんよね
— さくゆき🌸 (@sorairone39) March 27, 2024
寝不足が慢性化はちょっとわかるなーって思った
でも仕事の時間減らせないんだから、趣味に時間当てようとおもったら睡眠時間削るしかないんですよ☺️
仕方ない
1日24時間しかないのに8時間労働がデフォルトなのがおかしいでしょ+通勤時間も奪われて、睡眠時間しっかりとろうと思ったら何も出来ない— Mi_mimimi (@Nono36748262) March 31, 2024
8時間労働って勤務時間や休憩時間含めると全然10時間以上あるし、そんな頭のおかしい行動を週5日ペースでやってたらそら頭のおかしい人間が大量発生するのも分かる(問題は別にその努力に見合った成果が期待できていないという現状でして……)
— loyal (@llltgon_naIII) April 1, 2024
ここで紹介したのはほんの一部ですが、多くの方が8時間労働に疑問を持っているようです。
通勤時間や休憩時間を含めると、仕事として拘束される時間は10時間を超える計算になります。
そうすると1日の大半を”仕事”で消費することになり、自分の好きなことに使える時間は本当にわずかしかありません。
人生の時間は限られています。
その貴重な時間を仕事で消費してしまうことに疑問を持つのは当然ではないでしょうか。
労働時間は6時間がベスト?その理由と導入事例を解説
8時間労働が長過ぎるなら労働時間は何時間がベストなのでしょうか。
ここでは6時間労働について紹介します。
科学的に週39時間以内がベストと言われている
オーストラリア国立大学の研究によると、人が健康的に働ける時間は週39時間が限度だと示しています。出典:The Guardian
この研究は8000人の労働者を対象に調査したもので、週39時間を超える労働は精神衛生に支障をきたすリスクが高まると判断しました。
また女性の場合は家事・育児労働の多くを担っている現状から週34時間が限度としています。
このように科学的研究からも8時間労働は良くないとされているのです。
海外の6時間労働導入例
ワークライフバランスへの取り組みが進んでいるスウェーデンでは、6時間労働の効果を検証するため老人ホームにて2年間試験的に行われました。
その結果メリットとしては以下の効果が現れました。
・従業員の健康状態が改善されて病気で休む回数が減少
・病欠が減ったことで人員不足が解消され仕事が予定通り進む
・仕事へのストレスが減少し、入居者への介護の質が向上
・老人ホームの離職率の減少
しかしそのデメリットとして、6時間労働制を維持するためのコストが高い点が挙げられています。
6時間労働をするために短縮した2時間をカバーするために追加で従業員を雇わなくてはいけないため会社側への負担が大きいです。
それでもスウェーデンでは6時間労働を取り入れる企業が増えつつあり、従業員のワークライフバランスを最重要と考える会社も増えているようです。
日本でも6時間労働を導入している企業がある
日本の大手ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営する株式会社ZOZOでは、「ろくじろう」と称した1日6時間労働の取り組みを2012年5月から行っています。
これは午前9時から午後3時まで昼休憩をせずに働いて帰って良いというものです。
当時の社長が「もっと短時間で集中した方が効率的に仕事ができるのではないか」と考え導入した結果、労働生産性が25%もアップしたそうです。
この結果からも6時間労働は効率的であり、ワークライフバランスが向上する労働時間だと言えるでしょう。
8時間労働は頭おかしい!と思ったら取るべき行動
8時間労働が当たり前の現代社会ですが、8時間労働は頭おかしいと思っている人もたくさんいます。
時短勤務に変更できれば良いのですが、なかなか会社も応じてくれるとは考えにくいです。
また時短勤務になると勤務時間が少なくなり、給料も下がってしまうため生活に支障をきたすことになります。
そこで8時間労働は頭おかしいと思ったら取るべき行動を紹介します。
思い切って休む
まずは思い切って休むことをオススメします。
一度しっかり休み、今後どうしたいか自分を見つめ直して考えることが大切です。
現状の不満を整理するだけでも案外スッキリとしますよ。
とはいえ休みなんか取れないって人も多いと思います。
そういった場合は「夜眠れない」「疲れが取れない」と心療内科に相談して診断書を書いてもらいましょう。
少しでも休む時間を確保して今後の人生をどう生きたいか考えてみてください。
転職する
考えた結果8時間労働は無理だと判断したなら、労働時間が8時間未満の会社に転職しましょう。
どこで転職先を探せばいいかわからない方は、リクルートエージェントがオススメです。
転職支援実績No.1の転職エージェントで、公開求人と非公開求人合わせて40万件を超える求人を保有しているため自分の条件にあった会社が見つかります。
また業界に精通したキャリアアドバイザーが数多く在籍しているため、満足できる転職先を紹介してくれます。
料金も無料なのでとりあえず登録して、自分の会社と他の会社を見比べて見ることもオススメです。
時間労働は頭おかしいと思うけど・・・仕事はやめられない人の対処法
8時間労働が頭おかしいと思った時の取るべき行動を紹介しましたが、
「そんなこと言っても仕事は休めないし、生活があるから仕事は辞められない」
って方も多いと思います。
その場合の対処法を紹介します。
個人で稼ぐ力を身につける
個人で稼ぐ力を身につければ会社とは別の収入を得ることが可能になります。
会社とは別に収入があることで”時短勤務や仕事を辞めても大丈夫”な状態になれれば、会社への依存度が減りストレスから解放されてきます。
なのでまず会社員として働きながら副業にチャレンジしてみましょう。
・動画編集
・ブログ・アフェリエイト
・YouTube配信
・WEBライター
・プログラミング
・WEBデザイン
上記の副業は専門的な知識やスキルが必要になってきますが、案件によっては初心者歓迎のものもあり学びながら仕事をすることも可能です。
まずはクラウドワークスに登録して仕事を探してみませんか。
会社に依存しない働き方でストレスから解放されよう
副業で大きく稼ぐことができればいずれはフリーランスとなり、自分の好きな時間だけ働くことが可能になります。
出典:内閣官房日本経済再生総合事務局「令和2年5月フリーランス実態調査結果」
実態調査の結果を見ると、フリーランスの就業時間は1日6時間未満の方が63.7%と半数以上の方が8時間も働いていません。
やはり個人の力で稼ぐフリーランスは自分で働く時間をコントロールできるため魅力的ですね。
特に在宅でできる仕事であれば通勤時間が削減でき、仕事で拘束される時間をさらに短縮できます。
オススメした副業はどれも基本的にパソコンがあればどこでもできる仕事です。
自分の好きな場所で好きな時間だけ働き生活できる、まさに理想の働き方だと言えるでしょう。
まとめ
8時間労働について解説しました。
・8時間労働になったのは100年も前
・労働内容が変化している現代社会においては「仕事に8時間」は長過ぎる
・科学的研究からも8時間労働は心身に良くない
・6時間労働は効率的でありワークライフバランスが向上する
・8時間労働が頭おかしいと思ったら思い切って休む、転職する
・仕事を辞められなければ個人で稼ぐ力を身に付ける
100年も前から始まった8時間労働は現代社会の働き方にはミスマッチと言えるでしょう。
8時間労働は頭おかしいと思うことは当然のことです。
仕事に追われる日々から解放されたいのなら、ぜひ対処法を行動に移してみてください。
一度きりの人生です。自分のために時間を使いましょう!